【保存版:プロが教える】引越しをする時のネット回線切り替えに伴う費用を抑える方法を徹底解説

プロが教える

皆さんのご自宅ではネット回線は何を使っていますか?フレッツ光?auひかり?ケーブルテレビ?モバイルルーター?今はたくさんのサービスが提供されているので、自分のライフスタイルに合ったサービスを利用することが出来ます。

その反面、サービス内容や利用規約が複雑すぎて、『ネット回線の契約が面倒』と感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな皆さんのために編集部が総力を上げて『ややこしい内容をわかりやすく』解説し、『知っておくと役に立つ』内容をお届けします。特に、これから引っ越しでネット回線の契約を変えなければいけない方は必見です。

この記事でお伝えしたいこと

この記事で皆さんにお届けしたいことは下記のポイントです。

  • ネット回線契約で覚えておくべきポイント
  • 損をしないための仕組みの理解
  • 比較検討する際の注意点

上記の3点を詳しく解説していきます。

ネット回線契約で覚えておくべきポイント


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まずはネット回線契約を検討する上で、押さえておくべきポイントをご紹介します。ややこしそうに見える契約内容ですが、実は結構シンプルなんです。また、次章の『損をしないための仕組みの理解』にもつながる重要な部分ですので、読み飛ばさずにご確認ください。

複雑に見えるネット回線契約の理由はこれだった!

ネット回線の契約というと、たくさんの種類があるように思いませんか?実は、ネット回線契約は皆さんがお持ちのスマートフォンの契約内容に比べるととてもシンプルです。なぜなら、契約プランは1つしかないからです。しかし、下記のような『種類』と『契約』が少し複雑に見えるだけで、分かってしまえば簡単なものだという事を理解しましょう。

ネット回線を考える上で、下記のパーツに分類するとわかりやすいです。

  • 種類
  • 提供タイプ
  • サービス提供元

ネット回線の『種類』とは?

ここで言う種類というのは、『○○回線』と呼ばれるネット回線の種別の事を指しています。大きく分類すると『光回線』『ADSL回線(ケーブルテレビ)』『モバイルルーター』という3つを押さえておけば大丈夫です。

まずは一番有名なのは『光回線』ですね。これは今一番多く利用されている回線の種類で、ほぼこれが主流と言っても過言ではありません。光ファイバーと呼ばれる配線を使って光信号としてデータを送るため、非常に高速で安定した通信が利用できます。御幣を恐れずに言えば、『ネット回線の種類は”光回線一択”』と覚えていただいていいでしょう。

次に、『ADSL回線』です。これは電話回線を利用したネット回線の事で、20年ほど前に広く普及しました。しかしながら、直近ではサービス終了予定のものもあり、光回線に乗り換える人が殆どとなっています。メリットとしては光回線よりも若干安く使える事や、地場のケーブルテレビなどの場合、衛星放送などのサービスとまとめて契約することが出来る点がメリットです。

最後に『モバイルルーター』ですが、これはスマートフォンと同じように、場所を選ばず利用することが出来、回線工事が要らないというメリットがあります。しかしながら、通信速度や安定性という観点ではモバイル回線を流用していることから光回線と比較すると見劣りする部分があり、利用料金も正直それほど変わりません。厳密に言うと、モバイルルーターは固定回線の代替品というよりは『ネットだけ無制限で出来るスマートフォン』というイメージです。

まとめ:ネット回線の種類は大きく3種類あるが、利用満足度や今後のサービスの向上を考えると、光回線一択と考えて差し支えない。

ネット回線の『提供タイプ』とは?

これは、サービスプランの違いで『戸建てタイプ』『集合住宅タイプ』という2つに分かれますが、ここが結構見落としがちなので注意です。

ここで意味するのは『自宅が戸建てかどうか』ではなく、『自宅に引き込む回線がどちらの方式で自宅まで来るか』がポイントになります。ちょっとわかりにくいのですが、食事に例えるとわかりやすいかと思います。

  • 戸建てタイプ(ホーム)   :注文式のレストラン
  • 集合住宅(マンション)タイプ:定額のバイキング形式

注文式の場合は、自分専用の食事が提供されるのに対して、バイキング形式はまとめて同じものを作る分ちょっと安上がりです。これをネット回線に置き換えると、戸建てタイプは自分の部屋まで専用の回線が引き込まれます。集合住宅タイプは建物に対してメインの線が来たものを、各部屋で分配して使っています。

勘のいい方ならお分かりかと思いますが、値段的には『戸建てタイプの方が少し高い』です。それぞれのメリットを上げると下記の通りです。

戸建てタイプのメリット

専用の回線があるため、周りの利用状況に左右されず安定した速度が担保される。オプションやプロバイダなども自分の使い方に合わせたものを選ぶことが出来る。

集合住宅タイプのメリット

建物に大元の契約が存在するため、比較的安価で利用できる。マンションなどの場合家賃に包含されている場合が多く、ランニングコストの面では利点。

ただ、気を付けたいのは『自宅の種類によってネット回線の提供タイプが決まるわけではない』という点です。一戸建ての場合は間違いなく戸建てタイプですが、アパートの場合でも『戸建てタイプ』が適用になる場合があります。これは、ご自宅の環境によって変化するので、大家さんや不動産屋さんに確認しましょう。一般的に、電柱から回線を引き込みますので、2階建て以下の建物の場合、戸建てタイプが利用できるパターンが多いと言われています。

まとめ:ネット回線の提供タイプは2つあり、『回線の引き込み方』で分かれている。引っ越しの場合は、不動産屋に聞いた方がすぐに判別できる場合が多い。

ネット回線の『サービス提供元』とは?

最後にこれが一番ややこしく感じる部分です。

一口に『ネット回線』と言いますが、実は2つの契約に分かれています。それは『回線契約』と『プロバイダ契約』です。一番有名なフレッツ光を例に取ってみましょう。

この場合に回線契約はNTTと契約します。この契約の内容は『光ファイバーを使って通信環境を提供しますよ』という契約になります。プロバイダを仮にOCNだとすると、OCNとのプロバイダ契約の内容は『回線を利用して、通信が出来るようにサービスを提供しますよ』という契約になります。これも例えを見てみましょう。

  • 回線契約   :水道の配管工事
  • プロバイダ契約:流れてくる水

このように『環境・設備』の契約と『サービス・保守』の契約と別れているため、一般的にはちょっとわかりにくい形になっています。ネット回線のトラブルでフレッツに連絡したけどたらいまわしにされて解決できなかったという経験はありませんか?これは、サービスの提供はプロバイダが行っているので、フレッツでは対応範疇外になるからです。サービス面での問い合わせはプロバイダ、設備の問い合わせはフレッツという感じで考えるとわかりやすいかも知れません。分からない時はプロバイダに連絡するのが無難です。

まとめ:契約の中身は大きく2つに分かれている。設備は回線契約、サービスはプロバイダ契約になっている。

損をしないためのネット回線仕組みの理解

さて、ややこしかったネット回線契約が少し整理できたのではないでしょうか?これから契約変更や新規契約を検討する場合は『光回線の戸建てor集合住宅タイプを契約。問い合わせはプロバイダ』と覚えましょう。

ではここから、『損をしないための仕組みの理解』です。

ネット回線の提供タイプは変更できない(特に集合住宅タイプは注意)

前章で解説した『戸建てor集合住宅』の提供タイプですが、変更が出来ません。一番気を付けたいのは、『すでに物件にネット回線が入っている集合住宅タイプ』です。

この場合、大家さんが建物に対して回線契約をしており、入居者全員で分け合って利用するパターンとなります。そのため、利用料金がとても安かったり、物件によっては『ネット無料』という謳っている場合もあります。

それ自体は悪いことではありません。しかしながら、集合住宅タイプは他人と分け合って利用する観点から、どうしても回線速度が遅くなる場合があります。特に、今流行の動画サービスやオンラインゲームなどをやる場合には少し気になるかもしれません。この時、戸建てタイプを独自で契約したいと思っても出来ない場合がほとんどです。理由は次の事が挙げられます。

  • 不動産賃貸契約上、個別の契約が禁止されている
  • 建物自体の高さ的に、電柱から個別引き込みが物理的に出来ない

まず一つ目は、賃貸契約上で個別の契約が認められないパターンです。この場合は、物理的に戸建てタイプが利用できたとしても、大家さんがNGと言っている以上、工事業者が工事が出来ません。故に利用が出来ないというパターンです。

二つ目は、そもそも3階建て以上になると電柱からの敷設が出来ないことが原因で集合住宅タイプを入れている場合がほとんどです。よってこの場合も戸建てタイプを利用することが出来ません。

逆に、戸建てタイプを利用している物件の場合、集合住宅タイプに変更することはかなり稀で、そもそも通信事業者(NTTなどの回線提供者)が新たな集合住宅タイプの拡大を積極的にしていない場合があります。また、仮に導入できる物件だとしても、一人の入居者の意見のために大家さんが建物全体に配備するかというと懐疑的なため、可能性は低いと言えます。

まとめ:提供タイプは変更できないため、絶対に事前に確認する事。特に、集合住宅タイプが入っている物件は、自由度が制限されるので注意。

可能な限りネットからの申し込みをした方がいい

『そんなことある?』と思った方が多いのではないでしょうか。ただ、ここまで読んでくださった皆さんなら少しネット回線に対する苦手意識が無くなってきたころだと思います。最後まで読み進めていただくと、きっと『ネット申し込みが楽だ』と思えるはずですので、引き続きしっかりとご確認ください。

編集部としては、『店頭や電話での申し込みは避けるべき』という事を推奨します。どうしても分からないからアドバイスを受けたいという人も、その場で契約は避けた方が無難です。

というのも、実は前述した通り契約内容は意外にシンプルにも拘らず、店頭で話を聞くとどうしてもややこしくなります。これは、2つの大きな理由があるからです。

ややこしい理由① 売り手の圧力が強いから

家電量販店などでスマートフォンコーナーに立ち寄ると、アプローチが強いなと感じることはありませんか?どうしても通信業界は競争が激しく、店頭の売り子の人たちもノルマが厳しいのが現実です。そうなると、一つでも多く商品を売りたいという気持ちが圧力として我々に降りかかります。

その中で、『本来必要のないオプション』を説明されることがややこしくなる理由です。保障やサポートサービスなど、それほど必要性のない『念のため』のオプションを勧められます。そして、『月々○○円でご加入いただくだけで○○万円キャッシュバックします』という話になるのです。

必要であれば加入すればいいと思いますが、心得てほしいのは『お金やポイントが還元されるときは必ず原資を支払っている』という事です。上記の例の場合もオプション代金を支払うからキャッシュバックがあるのです。

話がそれましたが、本来『光回線契約』だけを話してくれればいいものを、付随する『それ以外の話』が多くなるので、店頭での加入はおすすめしません。オプションについても、自分が必要なものを後から契約することは十分に可能です。まずは『光回線の○○提供タイプでプロバイダはどこか』だけわかればいいのです。

ややこしい理由② 特典の適用条件がわかりにくいから

理由①とは違って、ネット回線契約だけをする場合でも、どうしてもややこしくなる理由がこれです。割引や特典というのは最大限活用すべきですが、これも必ず原資があります。そして、『サービス提供はプロバイダ』という原則に立ち返ると、この特典はプロバイダから提供されている場合がほとんどです。回線設備を提供する回線事業者(NTTなど)は、主に工事費の割引や引っ越しのサポートなどを提供しており、キャッシュバック等はプロバイダが提供している場合がほとんどです。

となると、プロバイダは今現在たくさんありますので、そのプロバイダの数だけの特典の適用方法があります。すべてを把握して比較するのは不可能です。また、中には○○年継続利用する事、○○サービスを併用する事など隠れた条件も存在するので、初見で説明を受けて理解するのは無理だと思ってもらった方がいいと思います。

ネット申し込みをした方がいい理由

『必要なサービス』と『必要な費用』がわかれば、申し込みをするのは簡単です。あとは、自分の住所や工事日の調整をすれば済む話です。また、オプションや特典の利用などについても落ち着いて考えてから申し込むことが出来るので、後になって後悔することはありません。

次の章ではいざ申込みとなった時の、比較検討の際の注意点を解説します。

ネット回線を比較検討する際の注意点


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ややこしい理由がわかった、ネット申し込みが楽だし確実なのは分かった。でも、『どれを選べばいいのか分からない』『どうやって比較したらいいか分からない』ほとんどの方がそう思っていると思います。ご安心ください。ここからは、比較検討する際のポイントと注意点について詳しく解説します。

月々の利用料金はそれほど大差はない

まず押さえておきたいのは、『月額料金はそれほど変わらない』という事です。これは契約内容に起因しています。前述した『サービス提供元』の考え方で、回線設備の提供元は殆どの場合『NTT』となります。最近はたくさんのネット回線サービスがあるように見えますが、『卸し』と呼ばれる形態をとっており、NTTからサービスを借りて、それを提供するという業者が増えています。という事は、スーパーで買い物をする原理と一緒で、小売店で買うよりは市場で買ったほうが安いですし、市場での値段はそれほど変動しません。

よって、単純にネット回線を利用するという観点では『どこで契約しても変わらない』という事になります。

プロバイダによってサービス内容と料金が変わる

回線設備については大元が殆どNTTの為料金はそれほど変わらない事を解説しました。という事はもう一つの契約である『サービス・サポート』のプロバイダはどうでしょう。実はここに大きな違いがあります。

とはいえ、料金競争が激しいので、各社同じような料金形態になっています。では、どこが違うのか。答えは『オプション』です。各社独自のオプションサービスを用意することで利鞘を稼いでいます。自社ならではのサービスをオプションとして提供することで顧客獲得と売り上げの向上を図っているわけです。

ネット回線を選ぶうえで一番重視すべきはこのプロバイダ契約です。

基本的なサービス内容は同じですが、このプロバイダをどこにするかで利用できるオプションが異なり、月額利用料金や工事費(後述)が変動してきます。

注目すべき費用は『初期費用』『工事費』『月額料金』

なるべくなら安く利用したいと思うのは誰もがそうだと思います。この場合に、着目すべき点は『初期費用』『工事費』『月額料金』です。それぞれ以下の通りです。

  • 初期費用:契約時にかかる一時費用。所謂『契約手数料』おおよそ3,000円~5,000円程度となるが、一律で請求される場合が多い。契約する際のオペレーターの稼働費等に充てられる為、必要な出費として考えるべき。一部のプロバイダでは無料になる場合もあるが、他の特典が無い場合が多い。
  • 工事費:回線設備を提供するNTTや工事業者への支払い。単純に工事で人が動くためかかってくる費用。およそ30,000円~40,000円程度。ほとんどのプロバイダで月額料金からの相殺で実質無料となる場合が多いが、その引き換えに利用期間の拘束を受ける。
  • 月額料金:月々の利用料金。4,000円~6,000円の場合が殆ど。

上記の3点は、我々が光回線を利用する上で受付やサービス提供を受ける際に最低限必要な費用です。しかし、工事費は比較的金額が大きく負担になるように思えますが、ほとんどの場合月々の料金に分割して請求されるため、一括で支払う必要はありません。(希望する場合は一括納付も可能)

また、初期費用については額面通り請求されることが多いですが、これは人件費や通信事業者及びプロバイダの儲けの部分ですので当然の請求となります。残る月額料金ですが、ここをどれだけ安くできるかという部分ですが、あまり安くなることはありません。即ち、上記の3点が必要最低限のコストという風に認識してもらっていいと思います。

ただし、プロバイダによっては利益を吐き出して『月額料金〇か月間無料』というキャンペーンを実施している場合があります。この場合は、オプション加入等が求められていない場合、利用したほうが得です。

通信事業者やプロバイダの利益構造は、『一時収益』と『継続収益』の2つに分かれます。一時収益は手数料や工事費など、継続収益は月額の利用料金となります。この利用料金から利益を顧客還元している場合には、『別途のオプション加入が求められていない』のであればぜひ利用したほうがいいでしょう。『〇か月以上利用する事』という但し書きがほとんどですが、自宅に回線を引き込むという観点で2年以内の変更は一般的ではありません。よって、それほど問題のある条件ではないと言えるでしょう。

まとめ:比較すべき重要な料金は『初期費用』『工事費』『月額料金』。月額料金が割引になる場合は利用したほうが吉。ただし、追加オプションの加入がない事。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、固定回線のややこしさの理由と、比較検討する上でのポイントを解説しました。結論として、『光回線の戸建てタイプでオプション加入なしに月額料金が数か月間無料になる』という条件が当てはまる場合、そのネット回線契約は検討の余地があると言えます。

また、最近ではネット申し込みも簡単にできる時代ですので、この記事で内容を理解していただき、わざわざ時間を割いて足を運ぶよりも、スマートフォンでポチポチ申し込みが出来てしまう時代です。是非コスパ良く、タイパを上げて利用検討しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。『プロが教える』シリーズは皆さんからのご質問もお待ちしています。是非コメント欄やお問い合わせでお気軽に


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