光回線は高速で安定したインターネット接続ができるというメリットがありますが、無線で利用している場合には、Wi-Fiの速度が遅くなってしまうことがあります。Wi-Fiの速度が遅いと、Webサイトの表示や動画の再生、オンラインゲームなどがスムーズにできなくなってしまいます。
そこで、光回線を無線で利用している場合に、通信速度を早くする方法を紹介します。以下の方法を試してみて、自宅のWi-Fiの速度改善にお役立てください。
※固定回線自体の変更を検討されている方は、こちらの記事も参考にしてください。
方法1:新しいWi-Fiルーターに買い替える
Wi-Fiルーターは、無線LAN規格というものによって、最大通信速度が異なります。無線LAN規格は「11b」「11g」「11n」「11ac」「11ax」などのように表記されますが、数字が大きいほど新しい規格で、最大通信速度が速くなります。
もし光回線などの高速通信回線を利用しており、古い規格の無線LANルーターを使っている場合は、「11n」や「11ac」「11ax」に対応している製品に買い替えることで無線LANの通信速度が速くなる可能性があります。
方法2:通信機器を再起動する
Wi-Fiルーターなどの通信機器は電源をつけっぱなしにして使うことが多いですが、長く使い続けているとWi-Fiルーター本体が熱を持つことがあり、それが原因で通信の不調を起こすこともあります。
これらは目に見えない不調によることが多いので、まずは、取扱説明書を確認のうえ、機器を再起動してみましょう。再起動の手順は以下の通りです。
- 配線の抜けや緩みがないかを確認
- 電源プラグを抜く
- 10秒ほど待ってから電源プラグをつなぐ
- ランプの状態を確認(2分ほど待つ)
- インターネット接続の確認
Wi-Fiルーターの再起動時には、パソコンやスマートフォンなど、インターネットに接続している端末の再起動もあわせて試してみましょう。
方法3:ルーターの設置場所を変える
インターネットにつながりにくい原因の一つは、Wi-Fiルーターと、スマホやパソコンなど端末との距離が離れていたり、壁・家具・天井などの遮蔽物による影響です。
この状態では電波が届きにくいため、Wi-Fiがつながりにくくなって通信速度が遅くなります。Wi-Fiルーターの設置場所を変えることで、電波の状態が改善する場合があります。
Wi-Fiルーター設置のポイントは以下の通りです。
- 電波を発する家電やIT機器などの近くには設置しない
- 机や棚の上など、少し高いところに設置する
- ガラス扉付きのテレビボードなど、扉があると電波が遮られる可能性があるため、家具などで覆わないようにする
- 電波が反射してしまうため、鏡や金属の近くには設置しない
- 理想的な置き場所はできるだけ住宅の中央で、周りに壁のあまりないところ
方法4:接続する周波数帯を変える
Wi-Fiで使用されている周波数帯は「2.4GHz」と「5GHz」の2種類です。どちらの周波数帯が最適であるかどうかは、Wi-Fiを利用する環境によって異なりますが、2.4GHzと比べると5GHzの方が伝送容量が大きいため通信速度は速いと言われています。
しかし、5GHzは障害物に弱く遠くまで電波を届けることができないという特徴があるため、利用環境に合わせて使用する周波数帯を選択してみましょう。
Wi-Fiルーターから遠い場所でWi-Fiを使用するなら2.4GHzがおすすめですが、2.4GHzの場合は電子レンジなどを利用する場合に電波干渉が発生する可能性があります。Web会議やオンラインゲームなどで突然Wi-Fiがつながらなくなると都合が悪い場合は、2.4GHzよりも通信が安定しやすい5GHzで接続することをおすすめします。
自分の使用している周波数帯がわからないという方は、まず5GHzに接続してみて通信が不安定な場合や、遅いと感じる場合には2.4GHzを利用してみるなど、どちらの周波数帯が適しているかを試してみてくださいね。
方法5:IPv6(IPoE)で接続する
私たちが普段から何気なく見ているWebサイトや動画ですが、画面の裏では膨大な情報が飛び交っています。それらを管理するために「インターネットプロトコル (IP:アイピー)」とよばれるルールが定められており、そのなかで用いられているのが「IPv6」と「IPv4」とよばれる通信規格です。
複雑な内容になるため詳細は割愛しますが、簡潔にまとめると、「IPv6(IPoE)」はこれまでの接続方式「IPv4(PPPoE)」よりもインターネットへの接続がスムーズになり、混雑が緩和されやすい仕組みとなっています。
IPv6(IPoE)で接続するには、以下の手順が必要です。
- 回線とプロバイダがIPv6に対応していることを確認する
- プロバイダからIPv6接続サービスに申し込む
- IPv6対応のルーターを準備し、設定する
- パソコンやスマホなどのデバイスの設定を変更する
詳しい接続方法は機器によって多少異なります。
固定回線速度の倫理値と実行速度の違い
インターネット回線を選ぶときに、気になるのが回線速度ですよね。回線速度とは、1秒間に送受信できるデータの量のことで、単位はbps(ビットパーセカンド)です。回線速度が速ければ速いほど、インターネットの利用が快適になります。
しかし、回線速度には「倫理値」と「実行速度」という2種類の速度があります。この2つの速度はどう違うのでしょうか?そして、どちらの速度が重要なのでしょうか?今回は、固定回線速度の倫理値と実行速度の違いについて、わかりやすく解説します。
倫理値とは?
倫理値とは、理論上可能な最大の回線速度のことです。倫理値は、回線の種類や規格によって決まります。例えば、光回線の場合は、最大1Gbps(ギガビットパーセカンド)という倫理値があります。これは、1秒間に10億ビットのデータを送受信できるということです。
倫理値は、回線の性能を表す指標としてよく使われます。回線の広告やホームページなどでは、倫理値を強調して宣伝することが多いです。倫理値が高ければ高いほど、回線の品質が良いというイメージがあります。
実行速度とは?
実行速度とは、実際にインターネットに接続したときの回線速度のことです。実行速度は、倫理値とは異なり、環境や状況によって変動します。例えば、以下のような要因が実行速度に影響を与えます。
- 回線の混雑状況
- ルーターの設置場所や設定
- 無線LANの電波状況
- 接続する端末の性能や設定
- アクセスするサイトやサーバーの状況
実行速度は、倫理値よりも低くなることがほとんどです。実行速度が低いと、Webサイトの表示や動画の再生、オンラインゲームなどがスムーズにできなくなります。
倫理値と実行速度の違い
倫理値と実行速度の違いは、以下のようにまとめることができます。
表
倫理値 | 実行速度 | |
---|---|---|
意味 | 理論上可能な最大の回線速度 | 実際にインターネットに接続したときの回線速度 |
単位 | bps(ビットパーセカンド) | bps(ビットパーセカンド) |
変動 | 固定 | 環境や状況によって変動 |
影響 | 回線の種類や規格 | 回線の混雑状況、ルーターの設置場所や設定、無線LANの電波状況、接続する端末の性能や設定、アクセスするサイトやサーバーの状況 |
どちらの速度が重要なのか?
倫理値と実行速度の違いを理解したところで、どちらの速度が重要なのかという疑問が浮かぶかもしれません。結論から言うと、インターネットの利用において重要なのは実行速度です。
倫理値は、回線の性能を表す指標として参考になりますが、実際にインターネットを使うときに影響するのは実行速度です。実行速度が速ければ速いほど、インターネットの利用が快適になります。
倫理値は、回線の選択においてある程度の目安になりますが、倫理値だけで回線の良し悪しを判断するのは危険です。倫理値が高くても、実行速度が低い回線は意味がありません。逆に、倫理値が低くても、実行速度が高い回線は価値があります。
実行速度を測定する方法
実行速度は、環境や状況によって変動するので、定期的に測定することがおすすめです。実行速度を測定するには、以下のような方法があります。
- Webサイトで測定する
- アプリで測定する
- ルーターで測定する
Webサイトで測定する
Webサイトで測定する方法は、最も簡単で手軽な方法です。インターネットに接続したパソコンやスマホなどの端末から、専用のWebサイトにアクセスするだけで、実行速度を測定できます。
Webサイトで測定する方法のメリットは、以下の通りです。
- 専用のソフトやアプリをインストールする必要がない
- 無料で利用できる
- 測定結果を簡単に共有できる
Webサイトで測定する方法のデメリットは、以下の通りです。
- 測定結果に誤差が生じる可能性がある
- 測定結果に影響する要因が多い
- 測定結果の信頼性が低い
Webサイトで測定する方法を利用するときは、以下の点に注意しましょう。
- 測定するときは、他のアプリやソフトを閉じる
- 測定するときは、他の端末のインターネット接続を切る
- 測定するときは、無線LANではなく有線LANで接続する
- 測定するときは、複数のWebサイトで測定して平均値をとる
実行速度を測定できるWebサイトはたくさんありますが、代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
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